「奥の壁が見える押し入れ」が教えてくれたこと〜溜め込んでいたのは「物」だけじゃない
今回からまた「断捨離編」に戻ります。
物を捨てまくるうち、自分の感覚を信じられるようになってきた私。
「世間の当たり前」より「自分の感覚」を信じるようになった結果、炊飯器やトースターまで断捨離。「捨て変態」と化していきました。
今回は「変態」と化した後の変化について書いていきたいと思います。
断捨離界のラスボス、押入れ
断捨離界のファーストステージ・衣類、セカンドステージ・キッチンときて、部屋のあらゆる場所を片付けた最後に立ちはだかるのが…そう、押入れです。
なにせ物が圧倒的に多い!しかも捨てるのにお金がいる大型のものも多く、他の場所に比べて圧倒的な難易度を誇ります。
我が家も最後までみっちみちでした。
いかにスペースを上手に使おうか、無駄をなくそうか…。
「布団圧縮袋」なんて物を使ってみたりして。
でもこれも「気づいちゃった」んです。
ここに入っているもの、どれくらい使うだろう?
そもそも押入れを開けるのって、1日に何回?むしろ1週間に1回開ければいい方じゃない?
私、ここに入っているもの、どれくらい覚えてるかしら?
気合を入れて重い腰をあげ、一気に断捨離!
「奥の壁が見える」押入れに生まれ変わりました。
引き出しの中には、洗剤なんかのストック。
2段目には加湿器や湯たんぽなんかの季節用品、1番上には手芸道具が入っています。
この3段の引き出しの外にあるのは、基本的に災害対策用品です。
リュックは非常持ち出し袋。リュックの奥にある段ボールは水とカセットコンロ、ガスボンベ。
あとヨガマット。それだけです。とってもスッキリしました。
「奥の壁が見える押入れ」が教えてくれたこと
これが不思議なことに、押入れの稼働率が逆にすごく上がりました。
なにせ開けた瞬間の「うわっ」がない。それに押入れに入っている物を全て覚えているから、ゴソゴソ探すということがない。探し物は一発で見つかります。
これが不思議なことに、「たくさんある」よりずっと楽でした。
「持っている」安心感よりも、「探す」「選ぶ」ストレスの方が上回っていたんです。
探したり、選んだりするストレスは、思っている以上に大きい。
そこに「片付けなきゃ」というストレスが加われば、もはや押入れを開けられなくなってしまいます。
結果、押入れは断捨離界のラスボスと化してしまう。
人が持てるもの、管理できるものは思っている以上に少ない。
「探す」「選ぶ」を少なくするためには、とにかく持っている物を少なくして、見通しよく風通しよくしておくのが大事!
それをよくよく実感しました。
これは「物」だけじゃなくて…
断捨離しまくって、実感したんですが…。
「物」をたくさん溜め込んで、キャパーオーバーになっている状態の時。
同時に「こと」も同じように溜め込んでしまっている、という気がします。
あっちこっちの嫌な「こと」。ふとしたときに気づいて、「うわぁ」と顔をしかめ、とりあえず扉を閉めてしまう。
根本解決は後回しにして、とりあえず隙間から必要な物を引っ張り出すように、その場しのぎの対症療法をしてしまう。
私もそうでした。今もそうなんですが、私はとにかく「後回し癖」がひどいんです。
でも持っている物、今抱えている仕事を減らして、自分のキャパに収められるようにすればとりあえずキャパオーバーになってパニックにならなくて済む。
そこに気づいてから、随分と楽になりました。
…刺激が多い、常に「キャパーオーバー」になる当時の仕事が合っていないと気づくのも、この押入れがきっかけでした。
次回も断捨離編です。次は愛用品の紹介と、今の私の物の選び方について紹介します。