筋トレと断捨離を始めたら、仕事を辞める覚悟ができました

筋トレと断捨離を始めたら、会社を辞める決意ができた

仕事を辞めたアラサー女が、きっかけとなった筋トレと断捨離について熱く語るブログ

ジムは普通出会えない人と仲良くなれる場所〜私が惚れた外国人

今回はジムで出会った人たちの話をしたいと思います。

 

windhorse.hatenablog.com

 前回の記事はこちら。

 

ジムは普通会わないような人と仲良くなれる場所

前回記事から少し時はさかのぼって、ジム入会から半年後くらい。

スタジオに通うようになった私は、仲良くなった御歳70歳のおじいちゃんに連れられ、あっちこっちのプログラムに出るようになりました。

 

最初はヨガや太極拳を組み合わせたような、体のバランスを整えるプログラム。

それから「ビリーズブートキャンプ」のような激しいエアロビなんかにも通うようになりました。

すっかりジムにどハマりしていたので、「いつも走っている子」「おじいちゃんに連れ回されている子」とジム内でも常連さんに顔を覚えられていたようで。

いつしかポツポツと友人ができるようになりました。

 

顔は知っているけれど、名前は知らない。そんな友人知人がたくさんできまして。

ふと「遊びに行こう」と誘われたりLINEを交換したりして、やっと名前を知る…。そんな関係の人がたくさんできました。

 

でも、ふっと雑談してみたら。

同年代のOLさんに、40歳くらいのデザイナーのお姉さま。40代半ばの近所のクリニックの看護師さんに、50歳くらいのラーメン屋さんのおじちゃん。70歳のおじいちゃんはビルの清掃員でした。あとはカメラマンに鍼灸師、ハンドメイド作家、倉庫の作業機械運転手…。

それに、海外の方も多かった。中国人に韓国人、フィリピンとのハーフ。

 

とにかく今まで身近にいなかったような人ばかり。世界が広がりました。

 

私が惚れた外国人

そんな中で、私がジムで一番と言っていいレベルで仲良くしてくれていたのが、パキスタンとオーストラリアのハーフのマッチョメンでした。

身長は180cmをゆうに超え、体型はプロ野球の海外選手なみ。ごりっごりの大男、しかも朝黒い顔にインド系の濃ゆい顔立ち。でも日本在住10年で日本語ペラペラ、とってもジェントルです。

 

そんな彼と共通の友人と、あるとき映画を見に行ったんです。

映画が始まる前に食事をしようということになり、お店探しをしていたんですが…どのお店を提案しても、彼がなぜか嫌がるんです。メニュー表をちらりと見て、「ここはダメだ」と歩き出してしまう。

結局フードコートでうどんをすすることになりました。

あれだけこだわって、結局うどん? 友人と2人で思わず顔を見合わせました。

 

でもそんなことを繰り返すうち、気まずくなったのか彼がカミングアウトしたんです。

「僕、イスラム教徒なんだ」って。

 

その一言でやっと納得。彼は豚肉を使っているお店だと見るや、「ここはダメだ」と顔をしかめていたのでした。

しかもどうやら豚肉以外、牛肉や鶏肉もイスラム教徒のお祈りをして屠殺したものしか食べてないけないらしく、もっぱらシーフードか肉の入っていないもの、うどんなんかを選んで食べていたのでした。

 

「早く言ってよ!」と彼のマッチョな腕をぺしぺし叩きつつ…。

彼がいるときの食事はもっぱら、フードコートかお寿司を選ぶことになりました。

 

でも、そのときふと思ったんです。

この日本で、イスラム教徒でいるのは大変だろうなって。だから彼も何度か食事するまで隠していたんだろうし。イスラム教過激派がドタバタするごとに、肩身狭い思いをしてきたんだろうな。

それに、ただでさえ過酷な宗教であるイスラム教。年に一度の断食月になると、彼は自慢の筋肉が見る影もないほどに痩せ細ってしまいます。

 

なのに「自分はイスラム教徒だから」と筋を通す姿がかっこいいな、って。

なんだかそう思ったんです。

 

その後、私は彼にすっかり惚れてしまい、すったもんだあったんですが…。

結局私の恋は実らず、今はただの仲良しの友人として一緒にトレーニングをする仲です。…その話はまたどこかで機会があったら。

 

「変なやつ」でも大丈夫

ゴリゴリマッチョのイスラム教徒、豚肉は絶対ダメ、牛肉鶏肉もほとんどダメ。一緒に食事しようとしてると、私と別の友人が盛り上がってる横で、急に黙り込んでうつむいて、具合でも悪くなったのかと心配していたら、こっそりひっそりお祈りしてた。

はっきり言って「変な人」です。そんな人、彼以外に見たことない。

でも、そんな彼の姿勢に私はどうしようもなく惹かれてしまったんですよね。

 

どれだけ変でも、自分の生き方をキッパリ貫く人はかっこいい。

「マリってなんか毛色が違う感じがするよね」そうあちこちで言われ続け、「自分は変だ」と思い込んでいた私。彼の存在にすごく救われました。

 

ジムに通わなかったら絶対に出会っていなかったであろう彼の生き様に惚れて、力をもらい…「マリって変だよね」そう言われた時にニヤニヤ笑って、「でしょー?」と言えるようになりました。

 

そうしているうちに、「自分は変だから、周りと違う考え方をしているから…自分の考えていることは何もかも間違いだ」そう思う気持ちがどんどん薄れていきました。

自分の考え、思いをしっかり言葉にすることができるようになってきました。

 

 

次回も筋トレ編です。次はジム通いを始めて、私の美意識が大きく変わった話です。